【IT用語】IPアドレスとは?その種類や役割について解説します

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ITに関わる用語でもよく出てくるIPアドレス。

なんとなーく分かっているつもりでもちゃんと聞かれるとよくわからないIPアドレスについて解説していきます。

結論
  • IPアドレスはインターネットに接続したコンピューターの識別番号
  • IPアドレスは世界中で一つだけであり、インターネット上の住所のようなもの
  • グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの2種類がある
  • IPアドレスに加えてポート番号によりインターネットのサービスを利用できる

IPアドレスとは?

IPアドレスはコンピューターの接続先を指定するためのネットワーク上の住所です。

「インターネット上の住所」という意味でInternet Protocol Addressインターネットプロトコルアドレスという名称であり、それを略してIPアドレスと呼びます。

IPアドレスの役割

IPアドレスの最大の役割は「インターネット上でデータの通信先を識別すること」です。

インターネットでウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりする際にはデータのやり取りが必要になります。このデータの宛先を識別するための番号がIPアドレスです。

たとえば…

IPアドレスとデータの関係性は「ハガキを友人におくる」という場面を想像すると分かりやすいです。

友人に伝えたいメッセージ(データ)はハガキが持っていますが、友人の住所(IPアドレス)が分からないとハガキを届けることはできません。

IPアドレスには大きく2種類ある

グローバルIPアドレス

特徴
  • グローバルなネットワーク(インターネット,WAN)の中で使用されるIPアドレス
  • グローバルIPアドレスは世界中で一意であり他と重複することはない
  • IPアドレスは割り振られるものであり自分で指定することは出来ない

プライベートIP(ローカルIP)アドレス

特徴
  • 組織内のネットワーク(LAN)などで使用されるIPアドレス
  • プライベートIPアドレスは狭いネットワークのためのIPアドレス
  • IPアドレスを任意で決めることができる

IPアドレスの表記方法

IPアドレスは表記方法が決まっており、32ビットの数字で表現されます。

「32ビットを4分割して8ビットずつドットで区切ったものを10進数表記にしたもの」が皆さんがよく見るIPアドレスです。

補足

IPアドレスにはIPv4とIPv6という複数のバージョンがあります。
IPv4は32ビット、IPv6は128ビットという風にIPアドレスの表記方法はバージョンによって異なります。
これから先はIPv6が徐々に普及していく予定ですが、現時点ではIPv4が主流であるため本記事ではIPv4で解説しています。

IPアドレスのバージョンについて詳しくはこちらの章をご覧ください。
なぜIPv6が必要になったかという背景はこちらの章をご覧ください。

IPアドレスのバージョン

IPアドレスには2つのバージョンが存在します。

  • IPv4
    • 現在、主流のバージョンで世界中に普及している
  • IPv6
    • IPv4が枯渇している問題を解消するために開発された

前述したとおり、このバージョンにより表記方法が異なります。

IPv4

従来の規格であり現在普及しているバージョン。

IPv4では43億通りのIPアドレスを管理することができるが、あらゆる人がインターネットに接続するようになった現代においてIPアドレスが枯渇している問題を抱えている。

IPv6

IPv4のIP枯渇問題を解消するために生まれた新しい規格。

IPv6を使って誰もがインターネットに接続するには、インターネット回線、ISPのサービス提供、ルーターなどインフラ面で様々な課題があり、なかなか普及しない現状が続いている。