サイトマップとは?役割やSEO効果を解説します

サイトマップとは名前のとおりウェブサイトのマップのことです。

サイトを訪問するユーザーのために作ることもありますが、SEOの観点においてクローラーがサイトを巡回しやすくしてSEO効果を高める作用もあります。

なのでSEO対策をするうえではサイトマップのことを理解しておいた方が良いでしょう。

サイトマップの役割

ページの構成や関係性を伝える

クローラーは基本的にリンクを経由してサイト内を巡回します。

ただし、サイト内部のページ間リンクが充分に設定されていない場合クローラーがたどり着けないページが発生する可能性があります。

サイトマップはリンクだけでカバーできないページの構成やサイトの全体像を伝える役割を持っています。

ファイルの関係性を伝える

サイトマップは必須ではなく推奨

サイトマップは全てのサイトにおいて必須ではありません。 クローラーの道標となるものではありますが、サイトマップがなくともサイト内を巡回する機能をもっています。

特にサイト全体で10ページに満たないような小規模なサイトの場合は、サイトマップを設置するだけで劇的にSEO効果が見込めることはないでしょう。

サイトマップ作成が推奨されるサイトの条件

サイトマップを設置することでSEO効果が見込めるサイトは以下の条件に当てはまるサイトです。

  • サイトの規模が大きい
    • Googleのガイドラインでは500ページ以上から規模が大きいサイトと定義されている
  • 内部リンクが少ない
    • サイト内部であらゆるページへたどり着くためのリンクが不十分
  • 外部リンクが少ない
    • クローラーが外部サイトから自サイトへ訪問するためのリンクが不十分
    • 特に新規サイトは外部リンクが少ない状態がほとんど
  • リッチメディアコンテンツ(動画、画像、音声など)を多様している
    • サイト内の動画や画像はそのものが文字情報を持たないため、役割をGoogleに伝える必要がある
  • サイトがGoogleニュースに表示されている

サイトマップが不要なサイトの条件

  • サイトの規模が小さい
    • Googleのガイドラインでは500ページ以下から規模が小さいサイトと定義されている
  • サイト内で内部リンクが完全に行き届いている
    • クローラーがサイトのあらゆるページからサイト内の情報をくまなく見つけられる
  • リッチメディアコンテンツ(音声、動画、画像)が少ない
  • Googleニュースに表示する必要が無い
補足

サイトマップはあくまでマーケティングにおいて必須ではありません。
ただ結局のところ、サイトマップを設置しておくメリットは大きく、対してデメリットはほとんど無いためSEOを踏まえるとサイトマップの設置は必須と考えてよいかと思います。

サイトマップの形式

サイトマップはマップとはいうものの、いわゆる地図のようなものではありません。 ヒトではなくコンピューターにとっては分かりやすく記述されたコードの集合体となります。 なのでサイトマップはテキストデータとなります。

サイトマップを作成することが出来るテキスト系ファイル形式は以下のとおりです。

  • XML
  • RSS
  • テキスト

それぞれに特徴がありますが大抵はXML形式を選択しておけば良いでしょう。

GoogleもXML形式で作成されたサイトマップをサポートしています。

サイトマップは自動生成がGood!

サイトマップは自分で作ることも可能ですが、自動生成して運用することを前提としたほうが良いです。

今後、サイト内にページが増えるたびにサイトマップに手を加えていくというのは現実的ではないからです。

サイト制作にCMS(例:WordPress、Shopifyなど)を利用している場合は、ほとんどのCMSにサイトマップ生成機能が標準搭載されています。

SPA(Reactなど)やSSR(Next.jsなど)フレームワークの場合はサイトマップ生成パッケージの導入を検討してみてください。

静的ファイル(HTML、CSS、JS)のみで構築した静的サイトの場合はひと手間必要です。 自分でサイトマップを作成するか、オンラインで利用できるサイトマップ生成ツールを利用しましょう。ただし、オンラインで使えるといえどサイトの増築にあわせて自動で作ってくれるわけではないので、都度手動で生成しなければいけません。 静的ファイルのみでサイトマップが必要なほど大規模なものや、更新性が高いサイトを運用し続けるのはそれ自体が推奨されません。 サイトマップの前にCMSやフレームワークの導入を検討したほうが良いでしょう。