SEOとは何なのか?基本に立ち返ってみよう!

SEOとはSearch Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)の略語です。 訳すると「検索エンジン最適化」となります。

なぜSEOを行うのか?それは検索エンジンの掲載順位を上げて売上や認知度UPを狙うためです。

自社のサービスやメディアを上位に表示することで検索エンジンからの流入数を増やしたいと誰もが思っています。

SEOの前提

私もウェブ開発やデザインをするので事業主やクライアントのマーケ担当の方から、SEOに関する相談をよく受けます。

その際に、事前に踏まえた方が良い前提があることを日々感じていました。

SEOの重要な前提の主な内容は以下のとおりです。

  • 「サイトやブログを公開することは=SEO」ではない
  • SEOは相対評価である
  • SEOには継続的な時間と労力が必要
  • SEO=Googleのルールに従うこと
  • SEOの大部分を占めるのは開発ではなく運用である
  • 検索順位を決定するGoogleの目的は「ユーザーに役に立つサイト」を届けたい

「サイトやブログを公開することは=SEO」ではない

サイトやブログを作って公開すれば検索エンジンからの流入が狙える、というわけではありません。

かなりニッチなサービスや特殊な業界で、競争率が以上に低い場合はその限りではありませんがほぼ全てのケースですぐに1ページ目に表示されるということはありません。

SEOの本質は開発ではなく運用にあります。

なので、SEOに適した構造をもつサイトでも、効果的な運用がされていなければ上位表示は狙えないでしょう。

SEOは相対評価である

SEOには様々な手法があります。 しかし、最終的には検索順位=ランキングという形式により評価が決まります。

つまり、「どれだけSEOを頑張ったか」ではなく「同業他社との相対評価」のみでSEOの成果は表れます。

競争率の高いキーワード(ビッグキーワード)ではSEOに大規模な時間と労力を注ぎ込んでも、それ以上の競合が多く競争率が高いので結果として上位100位にも入らないことがザラです。

ビッグキーワードの例
  • ダイエット
  • 賃貸
  • 転職 </aside>

対して、競争率の低いキーワード(ロングテールキーワード)では競合が少なく競争率が低いので、ある程度のSEOで1ページ目に表示されるなどの成果が期待できます。

ロングテールキーワードはキーワード自体がマイナーかどうかもそうですが、ビッグキーワードから派生したキーワードの組み合わせによりロングテールキーワードにもなります。

ロングテールキーワードの例
  • ダイエット ジム ○○市 24時間 女性限定
  • 賃貸 マンション ○○区 ペット可 日当たり
  • 転職 ○○県 インフラエンジニア </aside>

SEOには継続的な時間と労力が必要

SEOの成果が相対評価で決まる以上、同じキーワードを狙う競合以上の労力をかけないと検索順位UPは見込めません。

それに加えてSEOの成果を出すには時間が必要です。 これは検索順位の決定プロセスがそういう仕組みになっているためです。

検索順位の決定プロセスは、検索エンジンを提供する会社(≒Google)のクローラーとアルゴリズムにより決まります。

クローラー

クローラーとはウェブ上のサイトやブログを定期的に巡回&収集する自動プログラムのことです。

クローラーは更新頻度が高いサイトや閲覧者が多いサイトを優先的に巡回します。 それに対し更新頻度が低いサイトや閲覧者が少ないサイトは巡回頻度が低くなります。

その中で特に出来たばかりの新しいサイトはクローラーが来るまでに時間がかかったり巡回頻度が低いので、新しい記事が検索エンジンに登録されるまでに時間が必要になります。

アルゴリズム

少し難しい言葉ですがアルゴリズムとは計算式のことです。

Googleの検索順位はクローラーが集めた情報を元にアルゴリズムが計算し「このサイトの掲載順位は○位!」と決めています。

アルゴリズムは常時動いているのでクローラーが頻繁に訪れるサイトになるまで成長すれば、アルゴリズムのタイムラグはそこまで気にする必要はありません。

SEO=Googleのルールに従うこと

2022年1月時点での検索エンジンマーケットシェア
引用元:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan

検索エンジンのシェアはGoogleがトップです。 日本も例にもれずGoogleが圧倒的な地位を築いています。

2番目にシェアが多い検索エンジンはYahooです。 しかし、Yahooの検索エンジンの順位を決めるアルゴリズムはGoogleと同一のものを使用しています。

なので、GoogleをターゲットとしてSEOを行うことで同時にYahooのSEOにもなります。 日本国内ではGoogleとYahooで90%以上のシェアを占めているのでSEOを行う際は常にGoogleを想定して対策を実施することが推奨されます。

3番目にBingという検索エンジンが位置します。 約5%のシェアを占めているのですがSEOに必要なリソースを考慮すると、BingのためにSEOを行うというのは費用対効果が見込みにくいです。

なのでSEO対策=Googleの検索順位評価を上げるための施策と捉えておくことをオススメします。

Googleの検索順位を決めるアルゴリズムは非公開ですが、SEOのためのガイドラインは策定されており具体的にGoogleが何を重視しているのか?などは情報として獲得しやすい環境が揃っています。