Google Chromeを利用している皆さんは翻訳ツールにGoogle翻訳を使用していると思います。
ブラウザに標準で組み込まれており連携機能が豊富なGoogle翻訳にはいつも助けられています。 そんなGoogle翻訳ですがシーンによっては他の翻訳ツールを使いたくなる場面もあります。
とくに曖昧な解釈が許されないテキストを翻訳したいときには、いくつかの翻訳ツールを横断して比較する場面も有ると思います。
そんな時にDeepL翻訳はとても強い味方になってくれます。
目次
DeepL翻訳とは?
DeepL翻訳は翻訳精度と文章の自然さが話題のサービスです。
対応言語数は26言語(2022年2月17日時点)で、他の翻訳ツールと比較すると心持ち少なめですが、アメリカ英語・イギリス英語・中国語(簡体字)・スペイン語・フランス語など主要な外国語には対応しており、ありがたいことに日本語にも対応しています。
DeepL翻訳の特徴はニューラルネットワークを用いた深層学習を活用し、より人間が普段から使う自然言語での翻訳を重視している点です。
DeepL翻訳の使い方
DeepL翻訳を利用するには大きく2つの利用方法があります。
- DeepL翻訳のサイトでテキストをペーストして翻訳
- DeepL翻訳のサイトでファイルをアップロードして翻訳
そして、つい最近DeepL翻訳にGoogle Chrome拡張機能が登場しさらに便利に使えるようになりました。
私はウェブエンジニアという仕事柄、よく英語のウェブページを見るのですが「ここの文章ちょっと分かんないな…」という場面がよくあります。 その時、翻訳のために別サイトを開くのはタブも増えて面倒なのでGoogle翻訳の拡張機能を使って、一文だけ翻訳することがよくあります。
そこにDeepL翻訳という選択肢が追加されたことで翻訳の比較など出来るようになりとても助かっています。
DeepL翻訳の拡張機能を活用する
ではさっそくDeepL翻訳の拡張機能を使う準備をしていきましょう!
Chromeウェブストアに行き拡張機能をインストール
こちらのサイトからChromeウェブストアに行き、DeepL翻訳の拡張機能をインストールしてください。
これだけで準備は完了です! ではさっそく活用してみましょう。
ウェブページ上のテキストを翻訳してみる
DeepL翻訳の拡張機能利用方法はすごく簡単で手順は以下になります。
- 翻訳したいテキストを選択する
- ポップアップするアイコンをクリック (右クリックメニューからも翻訳できます)
これで翻訳されたテキストが表示されるようになります。
Google翻訳との比較
機能&サービスの比較
おそらく翻訳サービスとして世界で一番利用者が多いのはGoogle翻訳です。 DeepL翻訳とはどのような違いがあるのか比較をしてみたいと思います。
- Google翻訳
- 対応言語数が100を超える
- ページ全体の翻訳が出来る
- 完全に無料
- DeepL翻訳
- 対応言語数は26言語
- テキスト選択からの翻訳のみ
- 大量のテキストやファイルを翻訳したいときには無料だと厳しい
やはり翻訳ツールとしての歴史や、サービス提供元の規模を考えるとGoogle翻訳のほうが秀でているところが多いかと思います。
しかし、DeepL翻訳の利用ユーザーが多くなっているのは事実なので主に翻訳精度の面でそれ以上の魅力があるのでしょう
翻訳文の比較
試しにMDN Web Docsというウェブ開発者向けのリファレンスサイトのテキストを4つの文章で比較してみました。
MDN Web Docsが原文が英語として公開されており、順次日本語へ翻訳されたページも公開されております。それを意訳文として4つの文章を比較してみました。
# 英語原文
The open Web presents incredible opportunities for developers. To take full advantage of these technologies, you need to know how to use them. Below you'll find links to our Web technology documentation.
# 英語原文の日本語訳
オープンなウェブは、開発者に素晴らしい機会を提供しています。これらの技術を最大限に活用するには、それらの使い方を知る必要があります。以下には、ウェブ技術のドキュメントへのリンクがあります。
# 英語原文をGoogle翻訳で変換
オープンWebは、開発者に素晴らしい機会を提供します。これらのテクノロジーを最大限に活用するには、それらの使用方法を知る必要があります。以下に、Webテクノロジのドキュメントへのリンクを示します。
# 英語原文をDeepL翻訳で変換
オープンWebは、開発者に素晴らしい機会を与えてくれます。これらの技術を最大限に活用するためには、その使い方を知っておく必要があります。以下は、私たちのWeb技術に関する文書へのリンクです。
これはあくまで一例なので一概には言えないのですが、個人的にはDeepL翻訳の文章が一番読みやすいと感じました。
テクノロジーやドキュメントという横文字をそのままカタカナに変換するGoogle翻訳に対して、DeepL翻訳はテクノロジー=技術、ドキュメント=文書という解釈を加えてくれています。
また、Google翻訳文には翻訳文にありがちな「それらの使い方」や「リンクを示します」という遠回しな表現がありますが、DeepL翻訳にはありません。
やはり、DeepL翻訳の強みである「人間が話したり書いたりするような自然な言語表現」というのが存分に生かされていいるようです。